京都国際中学校・高等学校の学校情報

学校概要

京都国際中学校・高等学校は、京都市東山区の風情ある環境に位置し、「自尊」「練磨」「共生」を校訓に掲げています。1947年の創立以来、国際的な視野を持つ人材育成に力を入れ、現在では約136名の生徒が学んでいます。特に、日本語・英語・韓国語のトリリンガル教育と少人数制指導が特徴で、生徒一人ひとりの個性を大切にしながら、グローバル社会で活躍できる力を育てています。校舎からは東山の美しい景色が望め、伝統と革新が融合した学習環境が整っています。

教育内容

本校の教育は、国際社会で活躍できる人材の育成を目指しています。中高一貫コース、高校進学コース、高校総合コースの3つのコースを設け、生徒の目標に合わせた学習が可能です。特に力を入れているのが語学教育で、英語と韓国語の授業を毎日実施しています。例えば、高校2年生では週10時間の英語授業があり、ネイティブ教師による会話練習も充実しています。また、1クラス20名程度の少人数制で、きめ細かな指導を行っています。ICTを活用した授業や、SDGsをテーマにしたプロジェクト学習など、最新の教育手法も取り入れています。

学校生活

本校の学校生活は、多彩な行事と日々の学習活動で彩られています。年間行事の中でも、5月の体育祭と9月の文化祭は生徒たちが最も楽しみにしているイベントです。体育祭では、クラス対抗の競技に加え、韓国の民族衣装を着た踊りも披露され、国際色豊かな雰囲気が漂います。文化祭では、生徒たちが企画したカフェや展示、ステージパフォーマンスなどが行われ、創造性を存分に発揮しています。また、12月の合唱コンクールでは、3ヶ月間の練習の成果を披露し、クラスの団結力を高めています。日常の学校生活では、朝の読書タイムや昼休みの国際交流イベントなど、充実した時間を過ごしています。

部活動

本校の部活動は、文化部と運動部合わせて20以上あり、約8割の生徒が参加しています。特に力を入れているのが、硬式野球部と韓国舞踊部です。硬式野球部は2020年の選抜高校野球大会出場の実績があります。韓国舞踊部は全国大会で優勝経験があり、地域のイベントにも多数出演しています。その他、ダンス部や軽音楽部も盛んで、文化祭での発表は毎年大盛況です。部活動を通じて、生徒たちは技術の向上だけでなく、チームワークや責任感も学んでいます。平日は17時まで、土曜日は午前中の活動が基本で、学業との両立を図っています。

進路実績

本校の進路実績は、生徒の多様な希望に応じて幅広い選択肢があります。2022年度の実績では、同志社大学、立命館大学、青山学院大学などの有名私立大学への合格者を多数輩出しました。特筆すべきは、韓国の延世大学やグローバル人材学科への進学実績で、本校の国際教育の成果が表れています。また、美容やIT、保育など、専門的なスキルを身につける専門学校への進学も人気です。就職では、プロ野球球団やトヨタ車体株式会社など、スポーツや製造業界への就職実績があります。3年間を通じて行う進路指導や、卒業生による進路講演会など、きめ細かなサポート体制が整っています。

入学案内

本校への入学を希望する方々に向けて、年間を通じて学校説明会を開催しています。例年、6月から11月にかけて月1回程度、学校見学会や体験授業を含む説明会を実施しています。これらの説明会では、本校の教育方針や特色ある取り組みについて詳しく紹介し、個別相談の時間も設けています。入学試験は、12月と1月に実施される推薦入試と一般入試があります。出願には、調査書と志望理由書の提出が必要です。また、本校では、入学考査料と入学金を無料としており、経済的な負担を軽減しています。詳細な日程や出願方法については、学校のウェブサイトで最新情報を確認することをお勧めします。

特色のある教育方針

本校の教育方針の特色は、グローバル人材の育成にあります。その中心となるのが、充実した語学教育プログラムです。英語と韓国語の授業を毎日行い、ネイティブ教師との会話練習や、TOEIC対策など実践的な学習を重視しています。また、年間を通じて行われる海外研修や国際交流プログラムでは、韓国やオーストラリアの姉妹校との交流があり、生きた語学力と異文化理解を深める機会となっています。さらに、SDGsをテーマにした探究学習では、グローバルな課題に取り組み、問題解決能力を養成しています。これらの取り組みにより、知識だけでなく、コミュニケーション力や創造性、リーダーシップなど、社会で活躍するために必要な総合的な人間力を育成しています。

学費

本校の学費は、生徒の家庭の経済状況に配慮した柔軟な設定となっています。授業料は学則上月額32,500円(年額390,000円)ですが、実際の納入額は家庭の所得に応じて決定されます。例えば、年収250万円未満の世帯では月額7,750円(年額93,000円)、年収910万円以上の世帯では月額32,500円(年額390,000円)となっています。さらに、国の就学支援金や京都府の支援事業により、多くの家庭で実質的な負担が軽減されます。また、成績優秀者やスポーツ特待生には、授業料の免除や減額制度があります。入学時の納入金も、家庭の経済状況に応じて決定されます。このような制度により、経済的な理由で進学を諦めることなく、多くの生徒が学業に専念できる環境が整っています。

まとめ

京都国際中学校・高等学校は、国際的な視野と実践的な語学力を育む教育環境が最大の魅力です。トリリンガル教育と少人数制指導により、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出します。充実した海外交流プログラムや探究学習を通じて、グローバル社会で活躍できる人材を育成しています。さらに、柔軟な学費制度により、経済的な負担を軽減し、多様な生徒を受け入れています。伝統と革新が調和した本校で、未来を切り拓く力を身につけることができます。